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『ドイツ戦歿学生の手紙』ヴィットコップ(岩波新書)

『ドイツ戦歿学生の手紙』ヴィットコップ編、高橋健二訳(岩波新書)

岩波新書特装版でも刊行されている。(特装版は、B6サイズでハードカバーに装丁したもの。内容は同一)

1938年11月20日初版発行

1982年3月19日特装版発行

194頁

旧字旧かな

本書は、フライブルク大学の教授ヴィットコップが編纂した『戦没学生の書翰』から抄訳し、まとめられたもの。

第一次世界大戦において戦没したドイツ人学生の手紙が、解説などはなく収められている。

率直にいって、『きけわだつみのこえ』の方が断然優れている。
『きけ~』の学生たちの方が、教養や知性の水準がはるかに高い。

戦争の犠牲になった命はみな対等であるが、思想や文学的な質という観点からは数段も劣ると言える。
(当時のドイツ人学生一般についての批評ではなく、本書に収められたものに限っての批評であることには注意。)

印象に残ったところを二つ引用しておく。

(p.64-65)

――死を輕んずる心、英雄的精神などは、自分の場合は恥づかしながら――極度に緊張し麻痺した感覺の陶醉の時、交戰の最高の興奮の時にのみ起こり得るのだ。

(p.144)新字新かなに改めた

軽便鉄道は、ありとあらゆる殺戮と破壊の道具を使うことが文化の目的であるかと思われるような殺伐な広野から間もなく僕を運び去った。

[関連]
『ドイツ戦歿学生の手紙』ヴィットコップ編、高橋健二訳(1953、一時間文庫)164頁

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