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『決断力』羽生善治(角川oneテーマ21)

『決断力』羽生善治(角川oneテーマ21)新書

2005年7月10日
201頁




タイトルの「決断力」に限らず、勝負、集中力、対局への姿勢についてやエピソードをコラムのようにつづった一書。
70万部を超えるベストセラー。

ゴーストライターが書いたものだろう。筆者は、内容が著者自身のものであり、よい文章なら別にゴーストライターを否定しないが、ゴーストライターが付加したとみられる記述が所々にあり気になった。
具体的に言うと、ターゲット層を狙ってビジネスに引きつけた記述など。
「ビジネスの世界でも共通の課題だろう」「ビジネスや研究の世界でも~」「ビジネスや会社経営でも同じだろうが」等々。
こんなことを羽生が言うはずない。
羽生さんは中学生でプロ棋士になっている。ビジネスマンや会社経営の経験はない。そして、聡明で謙虚な人であるから(本などからビジネスの知識があったとしても)自身が経験していないことについてこんな風に語るはずがない。

将棋のルールを知らなくても難なく読める。
将棋ファンにとっては、目新しいエピソードは、ほとんどないと思う。

全体としては、まあまあ一読の価値がある本。

ネタバレ的になるが、心に響いた二箇所を引用したい。

(p.122)
私は、将棋を指す楽しみの一つは、自分自身の存在を確認できることだと思っている。

(p.171)
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

(p.171)引用のあとにエジソンの「天才とは一パーセントの閃きと九九パーセントの努力である」という言葉が引用されている。
が、「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」というエジソンの名言の方がこの羽生の名言と並べて範とするにふさわしいと筆者はおもう。「報われないかもしれないところで」も情熱を傾けたからこそ、エジソンのこの名言はある。(屁理屈、強がりの言葉ではない)

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